藤井風さんの音楽との出会い。バラバラの自分を繋げ、本質に戻る
- orange0909
- 8月22日
- 読了時間: 8分

(※2023年9月1日の記事です)
このブログを放置している間に、実に色々な出来事が起こっていて、最初にこのサイトを作ってからなんと9年の年月が過ぎていた事を知り、驚愕してしまった。
でもそれを振り返ってみて分かる事は、自分はその時から、本質的なものは何も変わってなくて、でも年月を経てきた分だけ、それなりに体験してきた分だけ、もっと自分について理解できた、という点では、大きく変わったのかもしれない。
現実世界においては、単なる思いつきで2022年に始めたYouTubeチャンネルが、まさかここまで続く事になるとも想像していなかったし、そこから色々なご縁が生まれて、今また、自分の世界に新しい扉が一つ、そしてまた一つ、と開かれていくのを経験している。
9年前の自分の見ていた世界と、今、自分がリアルに経験している世界は、そういった意味で、まるで違う次元の現実のようだし、これは実際に、私だけじゃなく、多くの人がそんな経験をしているのが、「今」という時間の不思議、宇宙規模での変化が起こっている、この時代のリアリティなのかもしれない。
私たちは、多分、10年前とは違う世界線、時間軸にいる。
そしてさらに、この変化の波は加速し続け、これから先の未来も、今の私たちの想像を超えた世界となっている・・・
行き当たりばったりのYouTubeチャンネルが続く大きなターニングポイントになり、私の今の「予想外」の現実を作ってくれたのは、藤井風さんの存在。
風さんを知ることがなければ、多分、私はまた別の世界線に生きていたかもしれない。
それくらい私にとってはインパクトのある出会いだったし、後になって知るのだけれど、風さんとの出会いがこんな風に、「人生を変えた」という人が、実はものすごく沢山いるという事。
やっぱり、このタイミングで現れた、「風の時代」の「風」だったんだなと・・・
今日はちょっと、その当時の風さんとの出会いの事を、少し振り返ってみようと思う。
チャンネルを始めた2022年1月当初は、日本のミュージックシーンについて何も知らず、風さんについての情報も全くゼロだった。
コロナ禍のロックダウンのベルリンで、外に出る事もままならず、家の中に半ば閉じ込められたような状況で、時間を持て余していた時に、ふと日本のYouTubeの世界を覗いてみたら、そこに現れたのが藤井風さんだった。
最初は、紅白に出場した期待の新人、というような記事を目にしたので、そうか、日本では今、こんな若者が人気なんだな、という興味からの出発だったのだけれど、彼の音楽の才能、とくに、ピアノであんなすごい表現ができる歌い手がいる、という事に驚かされ、しかも自分で作詞作曲!!?
そんな多才さを知るにつけ、何だか単なる注目の新人という枠組みにはおさまらない、思っていた以上にすごい人なんだ・・・と気づかされ、そこから手あたり次第風さんの歌をYouTubeで聴き始めた。
そうこうするうちに、歌だけでなく、歌の解説動画やインタビューの動画がおススメで出てくるようになり、彼の言動、発信するメッセージに触れ始め・・・
・・・なんだ、これは、とんでもない人が現れたんじゃないか!?
そんな衝撃が、日に日に確信に変わっていった。
更には、彼がベジタリアンである事、どうやらかなりスピリチュアルな知識?を持っているらしい、といった、私の関心をそそる、彼の「音楽家」以外の面に興味が湧いてきて・・・
歌の歌詞もそのまま、かつて私が学び、そして忘れかけていた、先生やマスターたちの教えのエッセンスが凝縮されつつも、
風さんというフィルターを通して、爽やかに軽やかに、そして優しく語られた、新しい現代版「目覚め」のメッセージだという事に気づかされ、
いったいこの20代の若者は、何でこんな事を知っているの!?
そんな驚きとともに、自分の中で何かが起こりつつある、そんな不思議な感覚が生まれ始めた。
いつの頃からか忘れていた、自分の内側にあった枯れかけた木が、突然の恵みの雨にさらされて、新しい緑の葉が枝からみるみる伸びていき、生き返っていくような・・・
凪のように静止していた時間が、風に吹かれてサワサワと木の葉が揺れ始め、再び動き出したような・・・
風さんの歌を聴くうちに、私の中で何かが息を吹き返していくのを、自分でも少し戸惑いつつ、どこかで疑いつつ、徐々にその歌の世界にずるずるとのめり込んで行き始めた・・・
その矢先、
私にとって、大きな転換期となるような、決定的な出来事が・・・
(このお話については、また別の機会に)
それは、私の中に生まれていた変化への戸惑い、躊躇、疑い・・・
かつて、「スピリチュアル」である事で、密かに傷ついたり、孤立したり、誤解されたり馬鹿にされたりしてきた体験から、なるべくそんな事には関わらないで生きて行こうと、箱に詰め込んでひっそりとしまってきた思い、
それを、もう隠し続けなくていいんだ、という、天からの啓示みたいな、自分にとっては、突然頭を
パカーン!!
と、誰かに殴られたような、衝撃的な出来事だった。
この出来事をきっかけに、何年も鍵をかけていた、その魔法の宝箱は少しずつ開かれていき、長い間しまわれて埃をかぶった宝物たちが、ゆっくりと昔の光を取り戻し始めた。
ドイツに来て、初めての海外生活、子育て、離婚、仕事・・・
現実の生活を生きるため、見ないように、まるで無かったことのように、心の隅っこに放置していた宝箱の中身は、自分がずっと大切に、この人生を生きると決めた時からちゃんと準備していた、溢れんばかりの光り輝く宝の山だった。
なんだ、最初から宝物はここにあったのか。
その事に気づかせてくれたのは、風さんの歌、そして、彼の純粋で真摯な、人としての在り方だった。
彼のような純粋さは私には無いけれど、こんな風に人はなれるんだ、生きられるんだっていう、希望を私に持たせてくれた。
どこかで、もうこの人生、難しい事は考えず、ぬるっと生きて行ければいい、
この世界の未来は、どうせ今更何をやってもダメなんじゃないか、
そんな諦めのような思いがあったけれど、
世界はまだまだきっと大丈夫。
地球の未来は明るい、
そして自分の残りの人生も、まだやれることがきっとある。
そんな望みを、未来の光を、幻ではなく、現実世界に灯してくれた。
随分長い間、薄暗いトンネルの中を歩いていて、そこがトンネルの中だという事すら忘れてしまっていた。
理想と現実の隔たり
期待と諦めの反復
そんな生活に慣れ切ったつもりでいて、現実なんてそんなものだと思い込むことで、
実はバラバラになりかけていた、自分の心と頭、ハートと思考の間にうまれた葛藤を、長い間放置したままでいた。
風さんが見せてくれた光は、その暗闇を少しずつ照らして、大丈夫、上手くいくからと応援してくれる、希望と優しさそのものだった。
風さんの歌があったから、ゆっくりとだけれど、自分の心と頭は仲直りを始め、同じリズムで歩調を合わせ、まだまだぎこちないけど、へたくそなダンスを踊り始める事ができた。
思考が勝てば、ハートは置き去りにされ、
ハートが震えれば、思考が抗う。
私たちは、思考がハートよりも大事だと教えられてきた世代だからなおさら、気づかない間に、その間の深い溝を当たり前の事として受け入れようと、手足もバラバラな、ちぐはぐなダンスを延々と踊り続け、疲れ切っているのに、どうしていいのかわからない、そんな混沌の中を生きてきた。
でも本当は、思考もハートも調和していける、そんな選択肢もあったんだって事を、やっとこの齢になって気づく・・・思い出す事ができた。
ハートと思考のコミュニケーションができるようになれば、理想と現実の間に生まれた葛藤は消えていく。
もっと楽に、楽しく踊り続ける事だって可能なんだと気づかされる。
みんな、自分のハートの内側にある宝物を忘れているだけ。忘れさせられていただけ。
心の声に耳を傾ければ、自分がこの人生で、何を体験しようとやって来たのか、どれだけの宝物をすでに持っていたのかを、少しずつ、思い出す事ができる。
風さんの歌、風さんの声、そして風さんの存在そのものが、沢山の人の心を開いて、大丈夫だよと、安心させてくれた。
私も風さんによって、気づかされた事は山ほどある。
でも、きっと一番の発見は、
世界はこんなに、愛に溢れた素晴らしい場所だったんだ
という事。
子どもの頃、それを信じては落胆し、それを信じたいけど疑って、もうそんな事は期待するだけ傷つくだけだから、そんな幻を夢見るなら現実をただ受け入れて、そこそこのところで満足し、「普通に」生きて行ければそれでいい。
そんなフェードアウトをプランし始めた人生後半に、こんな大どんでん返しが待っていようとは。
神様は凄い人を準備していた。
この風の時代というタイミングに。
こんな出来過ぎた話があってもいいのだろうか・・・
でもきっとそれは、私たちが望んでいたからこそ、現実化したものなんだと言ってもいいのかもしれない。
あなたはわたし、わたしはあなた、
一人一人の心の中にある「風さん」的な存在が、この世界に姿を現わしたら、きっとあんな無邪気な笑顔になるんだろう。
私たちはあきらめたくなかったんだと思う。
こんな時代が来るって事を、沢山の人が心の中で待ち望んでいた。
だからこそ、風さんと言うメッセンジャーは、この世界に現れてくれた。
HELP EVER HURT NEVER
LOVE ALL SERVE ALL
自分の内にある、大切な「愛」という本質を思い出させてくれる、美しくてあたたかなメッセージを携えて。
きっと私たちは、自分の本質、ハートに嘘をつかないで生きていける時代を、これからみんなで創り上げて行けるだろう。
風の時代は、まだ始まったばかり。
これは多分、一人一人にとって、とってもエキサイティングな旅となるはず。
風さんの歌は、そんな旅人ひとりひとりに寄り添い、道標となり、明るく道を照らしてくれている。
言葉ではとても表せないけれど・・・
感謝の気持ちで、少しでも風さんみたいな人に近づけるよう、
私も自分にできることを、これからもぼちぼちやって行こうと思う。
沢山のありがとうと、
風さん自身も、この20代という素晴らしい時間を、
そしてこれからの自分自身の人生を、
思い切り楽しんでいけることを、心から願いつつ。

















